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NY留学生活セットアップ

NY留学生活セットアップ

カテゴリ : 
現役生:NY生活
執筆 : 
stern   2009-7-18 0:46
皆さんこんにちは。Stern Class of 2010のK.M.です。
早いもので昨年渡米してから早1年が経ちました。今ごろ新入生は渡米準備で大忙し、あるいはすでにアメリカ入りしてサマースクールで英語と格闘しつつ、生活のセットアップに苦労している日々をお過ごしかもしれません。私も去年の苦労が昨日のことのように思い出します。ということで今回はこれから留学する方(特に新Stern生)必見のNY生活セットアップ豆知識を(半分自戒を込めて)書き記したいと思います。

○住まい選びについて
NYの住まい選びでまず頭に入れて頂きたいのは、家賃が(東京と比べても)高額だということです。今般の金融不況でだいぶ相場が下がってきたとはいえ、マンハッタン内でOne Bedroom(=1LDK)だと、場所にもよりますが月1800〜3000ドルぐらいの覚悟は必要だと思います。

Stern生には大学から単身寮Palladiumと世帯寮Stuyvesant Townが用意されてます(詳細: http://w4.stern.nyu.edu/studentactivities/housing.cfm?doc_id=6446 )。単身寮Palladiumは割と新しい建物で、Sternまで徒歩15分圏内にあり、ロケーションがUnion Squareの目の前と好立地。またジム・プール付きなのもかなり魅力的です。Sternに通う単身者の多くがこのPalladiumに住んでおりますが、難点は部屋が6〜8畳ほどで値段が$1,400〜1,700と少し高い点。一方、世帯寮Stuyvesant TownはEast Villageの北側に位置し、Sternまで徒歩30分圏内と若干遠いものの、大学の無料バスなどを使えばSternへのアクセスは比較的容易です。世帯寮ですのでOne Bedroomですが、ただここも1semesterで$18,900とかなり高額な面が否めません。


(Union Square:水曜・週末はここでオーガニック系農産物やアートのマーケットが開かれます。奥に見えるのはエンパイアーステートビル)

私の場合、運良く旧友の家を夏の間サブレットできたため、夏に早めに現地入りしてNY中を歩きわたり、住みたい候補地を予め決めておきました。そして妻がNY入りしてから日系不動産にブローカーをお願いして最終的にUpper East Sideに決めました。NYは地区により雰囲気がガラっと変わるので、NY入りしてから物件を(妻と)決めるとハズレはないと思います。

私の知り合いの中には、Broker Fee(年間家賃の15%程度)を浮かせるため、自分で直接物件を探す人もいました。ただその場合、Searching Costがかかる上、難解な不動産契約書を自らチェックしないといけないため、かなり上級者向けです。またSocial Security Number(以下SSN)もない学生にやすやすと家を貸してくれる大家さんも少なく、往々にして保証人を求められるので、やはり(日系の)ブローカーを通す方が無難かもしれません。

また、賢いやり方としては、友達とRoom Shareをすることです。Sternの知り合いの中には、Pre-termで知り合った仲間2,3人でRoom Shareをしている人が何人もいます。この方が経済的な上、無二の友達もできて、かつ英語の上達も早いことでしょう。

最後にNYのサブレット情報等が多く載っている日本人向けサイトを紹介しておきます。
http://nyc.mixb.net/
http://www.thevillagehouse.com/


○携帯について
アメリカで携帯を購入する場合、SSNが必要であったり、必要でない場合でも高額なdepositを要求されることが普通です。SSNやdepositも不要で日本人でも簡単に手に入れられる携帯も中にはありますが、その場合音質が悪かったり、電波が届くエリアが意外と狭かったりなどと、使ってみて初めて分かるデメリットが多かったりします。現に私がNY入りして焦って安さに飛びついて購入してしまった某携帯は、音質が悪く日本語同士でも聞きとりにくいことが多々あり、いわんや英語をや…という感じでした。電波も通話中によく途絶えました。

また生活が慣れてくると、周りの学生が使っているBlackBerryやiPhoneがカッコよく見えてきてしまうもの。実際携帯でタイムリーにメールが見れたり、インターネット検索ができたりすると、アメリカ人との会話にも入りやすかったりします。ここは安さよりも機能・話題性!と割り切って高性能な携帯を購入してみるのも手だと思います。


そこでお勧めなのが、NTTドコモUSAから提供されているBlackBerry(上の写真参照)。SSNもdepositも不要なプランがあって短期契約でも大丈夫な上、アメリカで実はiPhone以上に人気を博しているというBlackBerryなら自分のパソコンのメールの送受信も日本語で出来るし、日本語サイトも定額で使いたい放題なのでかなりお勧めです(詳細は下のURLを参照のこと)。

ドコモUSA 携帯電話らくらく購入サービス
http://keitai.namikiteru.com
Appendix. ちなみにドコモUSAでは、卒業して帰国後すぐに日本の携帯電話が必要な場合にも、米国で予約して、米国内にいる間に電話番号が入手でき、帰着空港(成田・関空・中部)で携帯電話を受け取れる「ケータイ帰国前受付サービス」があるので、卒業して帰国するときにも便利かもしれません。


○銀行・クレジットカードについて
私は日本にいる間にCitibank銀行の円普通預金・マルチマネー口座を開設しておきました。この口座はかなり重宝していて、円ドルレートを見ながらネット上でオンタイムで為替取引ができる上、アメリカのCitibankのATMで手数料無料にて購入したドルを引き落とせます(1つ難点は外貨預金は日本の預金保険法の対象になってないので、仮に事件(!)が起きた場合には外貨預金分は自分でリスクを負うことになります)。

ただCitibank銀行といっても日本の現地法人はアメリカのCitibankとは建前上別法人なので、やはり渡米後アメリカの銀行の口座を作る必要が出てきます。私はNY滞在の友人のアドバイスに従い、アメリカのCitibankの NY五番街支店で個人口座の開設をしました。ここだと日本人スタッフが丁寧にサポートしてくれるので安心です。パスポート・I-20それから預金するCashなどを持参すればすぐにCiti Goldの口座を開設してくれ、また一定額預金すれば、クレジットヒストリーがなくても数日でクレジットカードを発行してくれました。

経営再建中のCitibankに不安を覚える人であればCHASEやBank of Americaでも勿論構いません。特にCHASEはマンハッタン内だと他行に比べ断然支店が多く、ATMを見つけるのに苦労はしないでしょう。CHASEは8月のPreterm中にSternの目の前にあるWashington Squareで学生向けに口座開設の勧誘をしていたのでそこで申し込んでみると良いかも知れません。

クレジットカードに関しては、こうしたアメリカの銀行のカード以外にも、全日空やJALが発行している外貨建て決済可能なカード(ANA Card USAやJAL Family Club/Premio カード)もありますので、そちらでマイルを貯めたい人は調べてみてはどうかと思います。


○保険について
保険については、大学が勧めるStudent Health Insuranceではなく、自分に合った保険に入りたいと考え、渡米前に有楽町駅前の東京交通会館2階にあるTIP JAPANにて海外留学生保険に最初入りました。ここはAIUの代理店で、AIUが提供する海外旅行保険や海外留学保険などを扱ってます。他の保険会社の商品と違い、AIUの保険は補償内容や保証額を自分の好みで決められるのが魅力的で、他の留学仲間もここを使っている人が結構いました。店員が非常に親身に相談に乗ってくれたのもgoodでした。

ところがいざSternに来てみて初めて気づいたのですが、AIUの保険はNYU-Sponsored Student Health Insuranceを放棄する基準を満たしておらず、結局Student Health Insuranceに入らざるを得ない羽目になりました。NYU-Sponsored Student Health Insuranceを放棄する基準については
- 加入している保険会社の本社がアメリカにあること。
- 加入している保険の満期日が来夏以降であること。
- 加入している保険の補償内容がInpatient Hospitalization Benefits (Mental Health Benefitsを含む)とOutpatient Benefits(Emergency Care以外も含む)をカバーしていること。
- 保証額の合計が$250,000以上であること
となっております(詳細:http://www.nyu.edu/shc/about/waiving.plans.html )。ところがこれ以外にも旅行保険はそもそもダメという基準が別途あり、AIUは旅行保険のためハネられてしまったのです。幸いTIP JAPANに電話したところ、その日のうちに解約手続きに入ってくれ、特段途中退会のペナルティもなく補償期間の残り分をすぐ返金してくれました。因みに大学保険はBasic Planが$1,261/yr、Comprehensive Planが$1,963/yrでこれにDental Planを付け加えることもできます。大学保険の善し悪しについては、1年たった今も利用したことがないため分かりません。

以上、多少マニアックな豆知識も含めてまとめてみました。その他のNY情報についてはWeb上に星の数ほど情報が載っていると思いますので、そちらを参考にして下さい。留学前の渡航準備や現地での生活のセットアップは不慣れなことが多く、目が回るような思いをすることも多々あると思いますが、なんだかんだ言って人生二度とまわってこない機会ですし、今となってみればどれも良き思い出ですので皆さん頑張ってください!

ご精読ありがとうございました。(K.M. Class of 2010)

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