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昨日は、M&Aの授業がありました。WSJに載っている、Tender OfferのNoticeを見て、どんなM&Aなのか話し合ったりして、とても実践的な授業です。卒業後、投資銀行で働くかもしれない身としては、とても勉強になります。
教授のHP:http://pages.stern.nyu.edu/~yamihud/
では、どんな環境でコングロマリットが正当化されるのか、という話題もありました。事業の多角化(diversification)は、必要ならば、投資家がポートフォリオを組むことによってできるので、会社がdiversificationをする必要はないというのが、一般的なファイナンスの考え方です。ただ、資本市場が正常に機能していない環境では、社内資本市場を活用することで資本コストを下げられるので、コングロマリットも意味があるとのことでした。
日本の大企業は、コングロマリットが非常に多いですが(自動車は貴重な例外)、本当に直接金融に軸足を移していくのならば、多角化のためのM&Aが減って、ノンコア事業の切り離しがどんどん起こっていくのでしょうか。もしそうなら、過熱感が指摘されているPEもまだまだ投資機会は豊富にありそうです。理論通り、日本企業が動いていくのか、興味深いです。
(Class of 2007 H.F)