このたびStern Class of 1996の岸田雅裕さん(ブーズ・アンド・カンパニー(株)バイスプレジデント)が「マーケティングマインドのみがき方」(東洋経済新報社)を上梓されました。
個人的な関係で恐縮ですが、岸田さんは私の直接の上司であり、日々指導いただいている内容や実際に一緒に取り組みさせていただいたプロジェクトの内容が一部こちらの本に含まれております。ただ、それらの内情を抜きにして、今回の岸田さんの本はマーケティングに詳しい方から「マーケティングってなんとなくしかわからない」という人まで広く楽しめる本だと感じました。この「楽しめる」というところがポイントで、岸田さんの常日頃から研鑽されている知識欲から吸収された出来事がマーケティング手法の具体的な実例として紹介されているところが「楽しめる」ポイントです。例えば、レクサスがアメリカで売れて、日本で売れていない理由とか、ユーミンとサザンオールスターズの違いとか、わかりやすいかつ興味がある実例としてマーケティング手法を理解できるのがこの本の特徴です。
岸田さんが実施しているアンテナの張り方もユニークで興味が惹かれます。おそらく、Sternの卒業生ならばかなりの人が実践されているかもしれませんが、私も岸田さんと同様に個人的に実践しているのが「ニューヨークの映画は見る」です。これがなぜマーケティングに通じるかを知るにはぜひ一読されてみてください。
(Class of 2007 K.O)