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【現役生より】 Stern Japan Trek 2009

【現役生より】 Stern Japan Trek 2009

カテゴリ : 
現役生:課外活動
執筆 : 
stern   2009-4-5 14:50
今日はStern現役生よりJapan Trekの記事が届きました。

みなさん、こんにちは。Stern MBA1のY.Aです。今回はJapan Trekについてです。
Japan Trekは、90年代初頭から本年に至るまで20年近い歴史を持つJBA主催のNYU Sternにおける一大年中行事です。
例年、JBAのオフィサーがOrganizerとなり、3月中旬の10日間に亘るSpring Break中に開催され、近年では非常に学生間での人気が高く、昨年度は総勢160名(うち配偶者等Significant othersが約40名)、本年度は厳しい人数制限の下、上限一杯の100名(余りに人気が高い一方で参加者数の上限に厳しい制限が加えられたので、原則学生以外参加不可とした)が参加しました。Japan Trek 2009に関して言えば、2008年11月中旬に特定期日特定時間を設定してFirst Come, First Servedで参加者を募集したところ、何と約3分間で全参加者枠が埋まり、且つ最終的に30名以上のWait Listができるほどの過熱ぶりでした。
SternではSpring Break中にJapan Trekの他、例年世界各地へのTrekが企画実行され、今年は私の知る限りペルー、南アフリカ、東欧、イスラエル、ベトナム&カンボジアのTrekが企画実行されました。
Sternでは、Spring Break以外にも、例えば冬休みに行われる香港やロスへのTrekもあるのですが、これらは学生の就職活動の為といった色彩が強く、数日間の旅程中に極めて多数の会社訪問をこなす、といった内容のようです。この点、Spring Break中の各Trekは、主に世界各地の文化、人々、ビジネスに触れることを目的としている模様であり、観光目的の色彩が濃いと思われます。友人から聞いた話では、例えば、ベトナム&カンボジアTrekではアンコールワット遺跡を観光、ペルーTrekでは4日間かけて登山しながらマチュピチュ遺跡を観光したそうです。
このような中、Japan Trekは、観光のみならず、日本の産業、会社、ビジネスへの理解を深めていただく目的も兼ねており、私たちとしては、将来の世界のビジネスエリートたちへ日本に関する情報を発信する貴重な機会であると位置付け、比較的準備に時間をかけてTrekを企画実行しています。
今年の訪問地は昨年と同様に、東京、豊田、大津(温泉)、京都、大阪でしたが、今年は会社訪問数が増え、トヨタの他、ソニー、パナソニック、東京三菱UFJ銀行、資生堂、金融庁の合計6社に会社訪問しました。トヨタ、ソニーは例年定番となっていますが、東京三菱UFJ銀行に関しては、Sternの今年の訪問が、同行としてMBAの訪問を受け付けた初めてのケースであると聞いており、当方として大変光栄なことでした。
会社訪問の他には、これも最近では恒例となっていますが、東京でStern Alumni Mixerを盛大に行い、Trek全参加者と日本人の在東京Alumniが多数集って交流を図るイベントもTrek中に行われました。
観光としては、東京(明治神宮、皇居、浅草寺)、京都(清水寺、二条城、金閣寺)、大阪(大阪城、心斎橋周辺、大相撲観戦)でそれぞれバス観光を行った他、JBAによる非公式行事として、築地市場のマグロの競り観光、屋形船体験、温泉宿での余興(今年はJBAオフィサーがマツケンサンバを披露)を企画実行しました。その他、参加者に対してはオプショナルツアーとして富士箱根への観光、京都では着物・お茶会半日観光、奈良への半日観光を提供しました。


参加者からは例年通りの非常に高い評価を得ることができ、JBAオフィサー一同、参加者から大変感謝されたことに感激しています。
とはいえ、100人近くのマルチカルチャーの学生達を日本国内で引率することは、想像を超えた所での難しさ、面白さがあり、日本人にとって非常に勉強になります。
例えば、我々が便利だと思っているウォシュレットについてそもそも多くの学生が存在すら知らないのですが、説明を聞いて感心する人もいれば、気持ち悪いから自分は絶対使わないと言う人もいたり。花粉症の季節なので多くの日本人がマスクをしていることについて、今まで自分では余りに普通の光景なので意識すらしなかったのですが、その光景が異様であり伝染病が流行っていると勘違いして警戒していた学生が多数いたり。床に座る習慣がない人たちなので、屋形船が最初の数十分経過後はスタンディングバーというかクラブ状態になって皆立ち飲みしながらカラオケを歌ったたり踊ったり。男性学生の中で相撲に興味が強い人たちがバーで力士が四股を踏むまねをして聞いたところによれば少なくとも3名がジーパンの股部分が裂けたり。ラテン系の学生は集合時間に関する意識が総じて緩やかな傾向が見られたり。会社訪問の際に集団で部屋間移動しているのに自販機を見て突然飲み物を買い始めたり。


ここに挙げたのは私が体験したことの一部のみですが、彼らの行動態様を見て、自分の行動態様を相対化して認識することができ、自分が無自覚に従属している日本文化を発見させられる瞬間が多くありました。
先述のとおり、Japan Trekは、いい意味でも悪い意味でも、おそらく日本人学生が他の学生から最も必要とされ、最も注目を受け、最も感激される機会となっていると考えられ(これは勿論各日本人学生の普段の行動様式によりますが)、他の学生に顔と名前を覚えてもらうのに最大のチャンスと思われます。実際に、私の場合、Trek後には多くの学生から日常的に声をかけられるようになり、Trekの効用をひしひしと感じています。本当は、もっと違った機会でも目立たなければいけないんでしょうが。。


Y.A.
Class of 2010

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