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3. 楢原 正之(2005年5月卒業予定、三井物産より派遣)
8月24日のPre-Termと共に始まったここSternでの生活も5つのMid Termをやっとのことで終え、約2ヶ月半が過ぎようとしています。Black Out翌日真夏のNYに到着し滞在したHotelにて、エアコン・給湯設備が復旧せず茹だるような暑さに苦しみ、毎朝恐ろしく冷たいシャワーに悲鳴をあげ過ごした数日間が、もう半年も前の事のように感じられます。
東京生まれ東京育ちで大都会での生活には慣れ親しんでいる筈の私でしたが、最近4年間はカリフォルニア・福岡であまりに美味しい(食事・酒)豊かな(海・ゴルフ場・アパート)時間を過ごしていた為、初めて送るNYでの生活はカルチャーショックの連続でした。綺麗で、広くて、礼儀正しく、気持ち良い挨拶を交わせる、そんなカリフォルニアにて培ったアメリカのイメージを思い切り覆してくれたのがここNYの街でした。今ではすっかりその汚さ、臭さ、礼儀の無さに慣れてしまいましたが、言葉の問題には未だに悩まされています。NYと言う場所柄覚悟していたとは言え、平日・週末を問わずブロックメート達は夜になると Barに繰り出します。英語上達の早道とばかり皆勤賞を続けてきた私ですが些か睡眠時間を削っての勉強とSocial Eventの両立にもくたびれてきました。未だ充分に会話にJump In出来ない自分ですが、お陰で何かとイベントには声をかけられるようになり、最近友人に誘われ「Lost in Translation」という映画を見に行きました。アメリカの俳優が日本のウィスキーのCMの撮影で訪れた東京での数日間についての話でしたが、昔ほどではないとは言え面白おかしく誇張された場面で都度通訳をさせられ、またその他もろもろ(藤井隆はゲイか否か等)問いただされるという経験をしました。これは私だけでなくSternの日本人学生に共通した経験のようです。
ところで肝心な勉強の方は言うと、会社に対し主席卒業を宣言して出発してきた自分でしたが早くも初回のMid Termを終え断念となりました。そこで既に気持ちを入れ替え卒業後社会に戻った時に使える実践的知識を身につけるべく激しい眠気と戦いながらも予習・復習・アサインメント・グループスタディに取組んでいます。予習の充分な日には質問も用意し今更ながら遂に授業参加開始と言ったところです。
10月初旬には怖れていた寒さに早くも襲われ早速セーター・コート・フリース、時にはマフラーを着まわす日々を過ごしましたが、最近は逆に異常に暖かく街中ではTシャツ・短パンで犬の散歩をしている人を見かけるほどです。とは言え、確実に冬はすぐそこに忍び寄ってきており、その想像できない寒さに怯えながらもブロックメート達とWinter BreakのSki Tripについて盛り上がりすっかり気持ちは冬仕様の私です。
今後の1年半、新しい仲間達と激しく学び激しく遊びいち早く不自由を無くし、Stern、NYU、NY、アメリカを充分に満喫したいと思います 。