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金のアカデミズムの現場から 第一回 「ハード・アカデミズム」
stern2000-09-12 (3747)

金 雅美(キム アミ)
明治大学博士課程95年入学 現在:博士論文執筆中&明治大学経営学部非常勤講師

第一回 「ハード・アカデミズム」


スターン・スクール・オブ・ビジネスの皆様、はじめまして。今回は第1回目のコラムを担当させていただきます。今回は、皆様とは少々ほど遠いアカデミズムについて簡単に触れてみたいと思います。

「知」の世界(アカデミズム)は「ハード・アカデミズム」と「ソフト・アカデミズム」という2つの世界から成り立っています。「ハード・アカデミズム」とは研究の世界、「ソフト・アカデミズム」とは教育のことです。そして、ソフト・アカデミズムが生命力を持つためには、知の創作行為、すなわち、ハード・アカデミズムの存在が必要不可欠なのです。

特に現在では教育というソフト・アカデミズムの世界に多くの実務経験者が大学に入ってきています。その分、ハード・アカデミズムの分野において多くの非難を浴びているようです。ただし、教育というものは実務経験と理論が一体となったとき、生命を吹き込まれるものですが、アカデミズムの世界では学者と実務経験者の先生とはあまり馬が合わないようです。

現在では多くの実務経験者が引退後など、大学で教えることを希望しています。その勢いと言ったらすさまじいものです。ただし、ここで問題なのは、実務経験から経営学を教えることは生徒は喜びますが、将来へのフレームワークの構築という意味では理論性が欠けてしまうことでしょう。

一方、皆さんも承知の通り、理論だけを教えていても、その理論が現実でどのくらい役立つかどうかは疑問なのです。
多くの問題を抱えている日本のアカデミズムの世界ですが、裏には厳しい競争が存在しているのです。年に幾度も海外で自分の研究発表をしなくてはいけませんし、その研究発表がレベルの低いものであれば、第一線からは退かなくてはならないのです。これはハード・アカデミズムの世界ですが、このような厳しいハード・アカデミズムの世界の裏に教育というソフトアカデミズムが存在しているのです。

早い話が、厳しい研究活動なしにレベルの高い教育は生まれないということです。この辺が、多分、多くの実務家の方やビジネスに携わっている方々に誤解を受けるところなのでしょう。
ともかくも、ビジネスの世界にしても、アカデミズムの世界にしても厳しい競争が存在することは確かなようです。
アカデミズムに興味を持っている皆さん、学会などに参加することから初めてみてはいかがでしょうか。

あまり意味のないものとなってしまいましたが、お許し下さい。
現在私は、日本企業の米国への派遣制度に関して研究を進めています。MBAの皆様から、日本企業の派遣制度、帰国後の処遇、転職などに関してご意見がありましたら、是非お聞かせ下さい。お待ちしています。ahmi@toki.or.jp


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